ウーバーイーツ配達員が現金配達するメリット・デメリットと設定方法

ウーバーイーツ配達員が現金配達するメリット・デメリットと設定方法

ウーバーイーツには、一般的な配達に加え、配達パートナーが任意で選択できる「現金配達(代引き)」があります。現金払いをONにした場合、案件受注率が約30%高まると考えられていますが、アプリの設定や玄関口での対応などに戸惑われる方も多いかもしれません。

そこで今回は、現金払いを導入する上での心構えや知っておくべき情報をお伝えしていきます。

本記事でわかること

  • ウーバーイーツの支払い方法
  • 現金配達の設定方法
  • 現金支払いに対応するメリットとデメリット
  • 現金配達の流れや注意点

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ウーバーイーツの支払い(決済)方法は11種類

ウーバーイーツの支払い(決済)方法まとめ

2022年4月現在、ウーバーイーツで利用可能な支払い方法は、以下のラインナップです。

種別支払い方法
現金払い(代引き)現金
カード払いクレジットカード
デビットカード
プリペイドカード
オンライン決済LINE Pay(ラインペイ)
PayPay(ペイペイ)
Apple Pay(アップルペイ)
PayPal(ペイパル)
楽天ペイ
独自マネーUber Cash(ウーバーキャッシュ)
商品券・ギフトカードUberギフトカード

ウーバーイーツでは、豊富な10種類のキャッシュレス決済と現金払いに対応しています。

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ウーバーイーツの現金払いの仕組み

ウーバーイーツの仕組み・ビジネスモデルの概要

現金払いとは、「ユーザー(注文者)が通常キャッシュレスで支払っている注文代金を、配達パートナーが代行して受け取る制度」のことです。

注文代金には、本来受け取るべき配送手数料と料理代金が含まれているため、余剰金が発生しています。例えば、合計2,000円の注文代金のうち配送料が500円とした場合、1,500円分を余分に所持している計算です。この差額1,500円は、レストランとウーバーイーツの取り分として、配達パートナーのクレジットまたはデビットカードから控除される仕組みとなっています。

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現金配達(代引き)をONに設定する方法

現金支払い(代引き)をONに設定する方法

現金払い対応の選択は任意のもと、Uber Driveアプリで設定を行います。前提として、配達パートナーが現金払いを受け付けるには、以下いずれかの条件を満たさなくてなりません。

  • ウーバーイーツの「注文者用アプリ」か「Uber Driveアプリ」に、クレジットカードまたはデビットカード情報を登録すること
  • 配達業務を40回以上続けること

上記のアクションを起こすことで、自動的に現金払いの受け付けが「ON」に切り替わります。

クレジットカード情報を登録しよう

クレジットカードの登録はUber Driverアプリを開き、以下の手順で行いましょう。

クレジットカードの登録手順

  1. 「アカウント」を選択
  2. 「お支払い」を選択
  3. 「Uberへのお支払い」を選択
  4. 「支払い方法の追加(Add Payment Method)」を選択
  5. クレジットカード(またはデビッドカード)情報を入力する

登録後2営業日ほど経つと、アプリ上に現金配達を設定するためのトグル(切り替えボタン)が現れるようになります。

現金払いの配達を受け付ける手順

続いて、現金配達をON/OFFにする設定方法は、以下のステップで進めていきます。

現金払いの設定方法

  1. Uber Driverアプリを起動
  2. 画面右下にあるハンバーガーアイコン(メニュー)を選択
  3. 右下の設定ボタン(二本線)を選択
  4. 「運転の設定」画面が現れる(表示されない場合は不可)
  5. 「現金払いを受け付ける」のON/OFFを選択
  6. 「保存」を選択

なお、40回以上の配達を終えた配達パートナーには、自動で現金払いの依頼が来る可能性があります。現金払いはいつでも切り替え可能ですが、変更の際はタイムラグが生じることがある点に要注意です。

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配達パートナーが現金払いに応じるメリット

ウーバーイーツ配達員が現金払いに応じるメリット

ウーバーイーツで現金配達を行うメリットを、下記にリストアップしました。

現金払い対応のメリット

  • 即収入につながる
  • 配達リクエストの受注率が高まる
  • クレジットカードのポイントが貯まる
  • お釣りをチップとして受け取ることができる

以上の4点を抜き出し、説明を書き添えていきます。

報酬がその場で手に入る

ウーバーイーツの報酬は週払い制ですが、現金配達では更なる即金性の高さが魅力です。即時売り上げとなることで手持ちが潤い、突発的な現金支出にも柔軟に対応できるようになります。配達後は余剰金を持っている形となりますが、ウーバーイーツへの返金は現金を介さないため煩わしさもありません。

配達件数の増加が見込める

ウーバーイーツは現金払いの注文数を、全体の約2割とアナウンスしています。が、実際の配達パートナー間の報告によると、配達総数の3~7割に上る日もあるとのことです。特に注文の入りにくい時間帯やエリアでは、現金配達の依頼が多く、自然と待機時間も減る傾向にあります。中には、現金払いに設定したことで、配達リクエスト数および売り上げが30%以上増加するケースも公表されているほどです。

注文リクエストの増加が見込める

クレジットカードのポイントが貯まる

現金配達では、受け取った商品代金の差額分を後日、クレジットカードで精算します。その際、通常の買い物と同じようにポイントが付与されるため、現金対応が増えてくると大きなご褒美になります。

チップ(心付け)の取得率が高まる

金銭の授受をともなう現金配達では、お釣りを余分に貰える機会がしばしばあります。その多くはチップとして配達パートナーに手渡されるものであり、現金払いだからこその心付けといえます。また現金配達に限りませんが、チップ以外にもちょっとした差し入れやギフトを手渡ししてくれることもあるようです。

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ウーバーイーツ配達員が現金払いに応じるデメリット

ウーバーイーツ配達員が現金払いに応じるデメリット

反対に、現金配達をONにする上でのマイナス面も列挙しました。

現金払い対応のデメリット

  • 配達の手間が増える
  • 金銭上のトラブルのおそれがある
  • 釣り銭の管理がややこしい
  • ロングピックが増える傾向にある

現金配達に踏み切る際は、通常配達+αの心構えと準備が必要になります。

配達の時間対効果が低くなる

ウーバーイーツの一般的な配達に比べ、現金配達では時間のロスが生まれやすいのが難点です。

通常は、商品を受け渡すか置き配によって配達処理を終えますが、現金払いでは金銭のやり取りに加え、対面接客の手間が生じることになります。特にピークタイムなどは、配達効率が落ちてしまう分インセンティブの稼ぎが減るため、現金対応は不利に感じる場面が多いでしょう。

現金配達は、アイドルタイムを中心に受け付けるなど、時間対効果を高める対策が必要といえます。

金銭の処理が自己責任となる

キャッシュレス決済にはない大きな課題として、金銭を扱うことの難しさがあります。

前提として配達パートナーは個人事業主であり、ウーバーイーツの保険/補償制度は全てのトラブルをカバーしてくれるものではありません。仮に誤った金額のやり取りをはじめ、お釣りの渡し忘れや、盗難などの問題が生じても根本的には自己責任となります。

お札が濡れてしまった場合はハンカチ等でぬぐうほか、コインケースからスムーズに小銭を取り出せるように練習もしておくことが大切です。

金銭の処理が自己責任となる

釣り銭の準備が必要となる

現金対応に必要なお札や小銭の準備は、配達パートナー主体で行わなくてはなりません。現金配達に向かう以前はもちろん、配達中にも適宜お釣りを手配し続ける必要があります。

注文代金は1円や10円単位の請求が多くなっているため、十分な量の1円玉~500円玉を確保しておきましょう。現金対応を繰り返していくと、基本的に手持ちの硬貨が増えていくことになりますが、これらを常にストックしておくと便利です。

1件あたりの配達距離が長くなる

現金払いを受け付けている配達パートナーは、ロングピックが増える傾向にあります。ロングピックとは、「現在地から料理を受け取り行く飲食店までの距離が長いこと」を意味します。

ウーバーイーツのシステム上、現金対応OKの配達員がレストラン周辺にいない場合は、遠方に配達リクエストを飛ばしてマッチングを行おうとします。現金配達をONにしているパートナーがロングピックの依頼を受ければ、配達距離が長くなってしまう点に要注意です。

衛生面での心配がある

料理宅配を行う手前、潜在的なニーズとして配達中の清潔さが保たれていることが求められます。一方現金払いでは直に金銭を受け渡しするため、注文者によっては多少なりとも嫌悪感を抱くおそれがあります。

不衛生との指摘を受けないよう、バッグなどの目立つ汚れは拭き取るほか、服装や髪型にもなるべく気を遣うようにしましょう。

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配達パートナーが現金対応を行う流れ

配達パートナーが現金配達を行う流れ

実際に現金配達を実行する際は、以下のステップを踏んでいきます。

① お釣りを準備する
1万円札での支払いが連続しても困らないように、紙幣や硬貨を準備しましょう。特に、代用が効かない1,000円札・100円玉・10円玉・1円玉は、10~20枚用意しておくと安心です。5,000円札・500円玉・50円玉・5円玉も、最低2枚以上は必要になります。
② 配達リクエストを受注する
前提として、配達リクエストが鳴った時点では現金払いかどうかの判別はできません。実際は、ユーザー(注文者)の元へ向かう配達の道中に、アプリ上の表示によって対応の是非が判明します。緑色のアイコンおよび「現金を受け取る」の表記があれば、現金対応が必要なサインです。
③ 現金を受け取る
料理を引き渡したのち「現金を受け取る」をタップすると、画面に支払い金額が表示されます(クーポン利用時は0円もあり)。「お支払いは◯円を頂戴いたします」などのアナウンスを添えながら、ユーザーから商品代金を受け取りましょう。お釣りは電卓で計算の上、正確な金銭を差し出すように留意しなくてはなりません。万一、ユーザーが現金を支払わなかった場合は、アプリ右下の「詳細はこちら」より「乗客が料金を支払わなかった」などを選択し、ウーバーイーツのサポートセンターに引き継ぎましょう。
④ 「配達済み」を選択する
金銭のやり取りと接客対応を終え「配達済み」をスワイプしたら、現金払いでの配達は完了です。

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現金払いに対応する際のルール・注意点

現金払いに対応する際のルール

おさらいを含め、現金配達におけるルールや注意点を箇条書きにしました。

現金払いのルール

  1. 配達報酬を上回った余剰金をウーバーイーツに支払う
  2. 注文代金のもらいそびれや金額の誤りは自己責任となる
  3. 現金支払いは、各種手数料を含めて一度に10,000円が上限
  4. 酒類は現金払い不可
  5. 現金配達は置き配の選択不可

上記のうち、配達パートナー自身が忘れてはならないのは、「①配達報酬を上回った余剰金をウーバーイーツに支払う」ことです。正確には、「配達で得られる報酬」よりも「注文者から受け取った現金(商品代金+手数料)」の方が多くなった場合に、ウーバーイーツから現金精算のお知らせが届きます。通常はアプリが自動で精算しますが、自身で金額を手入力することも可能です。

余分に受け取った現金を自身でウーバーイーツに支払う方法は、次の通りです。

現金精算の方法

  1. 受信トレイから題目「payment due to Uber~」の通知を選択
  2. 「START A PAYMENT」を選択
  3. 「お支払いの詳細」画面の「お支払い総額」と「お支払い方法」を入力
  4. 「続行」を選択で支払い完了

なお、クレジットカードでの精算が出来ない場合は、現金配達が一時的に制限されてしまう点に注意しましょう。

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現金配達に必要なアイテムを入手しよう

ウーバーイーツ以外におすすめのデリバリーサービス

現金配達用に必要かつ便利なアイテムを、以下にて紹介します。

  • ポーチ(ショルダーバッグ)
  • コインケース
  • 小銭入れ(釣り銭回収用)
  • お札入れ
    電卓

現金対応を行う際は、身体に直接装着できるポーチやショルダーバッグがあると安心です。コインケースはお釣りのスムーズなやり取りに役立ち、もう一方の小銭入れは回収作業を早めてくれる優れものです。

お札入れも小銭入れと同様に100均製で十分ですが、余分な装飾のない透明性のものが適しています。また、稼働中はスマートフォンを駆使してバッテリーの消費が早まってしまうため、電卓アプリよりもポケットサイズの電卓を携帯するのがおすすめです。

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現金配達が売り上げアップの追い風に

現金配達が売り上げアップの追い風に

ウーバーイーツの現金対応は任意であり、配達パートナー自身に選択の権利があります。現金配達の大きなメリットは、配達リクエスト数と収入が通常よりもグンと高まることです。一方で、金銭を取り扱うことのリスクや損失が課題として挙げられます。

いまだ現金対応をONにしていない配達パートナーも多いため、今ならリスクよりも恩恵の方が上回っているかもしれません。あるいは、稼働状況に応じてON/OFFを切り替えるなど、自分に合った稼ぎ方を見つける姿勢も重要です。


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