出前館の距離料金(距離別委託料)はエリア別4段階に分けられている

出前館の距離料金(距離別委託料)はエリア別4段階に分けられている

2022年8月1日、出前館は業務委託配達員の報酬を改定しました。改定後は基本報酬に新たにエリア別4段階の距離料金(距離別委託料)が加えられ、配達距離によって料金が変動する仕組みとなっています。短距離オーダーの獲得報酬が下がった一方、距離料金(距離別委託料)により長距離オーダーの報酬が上がっているのが特徴です。

ここでは旧料金体系と新料金体系の違いを中心に、報酬改定に先立ってリリースされた新アプリの概要などもお伝えしています。

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2022年8月1日から出前館の配達報酬が改定

2022年8月1日から出前館の配達報酬が改定

2022年8月1日より出前館の業務委託配達員の報酬が改定されました。改定によって新たに「距離料金(距離別委託料)」が導入されており、配達報酬がこれまでより細分化されているのが特徴です。

旧報酬体系では距離による報酬の違いがなかったため、短い距離の方が稼ぎやすい仕組みとなっていました。一方、距離料金(距離別委託料)導入後の新料金体系は遠距離オーダーでも稼ぎやすく、委託料の不公平感が少なくなったといえます。ちなみに今回の報酬改定は当初2022年6月1日におこなわれる予定となっていました。

配達報酬は新たに「距離料金(距離別委託料)」が導入された

2022年7月31日以前と、距離料金(距離別委託料)が導入された8月1日以降の配達報酬の違いは下記となります。

2022年7月31日以前:基本報酬×ブースト率
2022年8月1日以降:【基本報酬+距離料金(距離報酬)】×ブースト率

新料金体系の基本報酬と距離料金2つを合わせて「距離別委託料」と呼ばれます。1キロメートル以上の配達をすると、距離に応じて60円(税込)~270円(税込)の距離料金が基本報酬に加算されます。

旧料金体系より報酬は複雑化していますが、距離料金の算出はアプリで自動的におこなわれます。また、配達員向けアプリでオファーを受けた際には(基本報酬+距離料金)×ブースト率で算出された報酬が事前に表示されます。

基本報酬は下がったもののブーストは継続

距離に応じて報酬が増額する仕組みが導入された一方で、基本報酬はほとんどのエリアで減額となりました。距離料金(距離別委託料)は1キロメートル以上の配達から加算されるため、短距離の配達では獲得する報酬に大きな影響が出るかもしれません。

ただし、積極的に1キロメートル以上の配達を狙えば旧料金体系以上の報酬を狙うこともできるはずです。また、新料金体系となってからもブースト率に変更はないため、配達時間を調整するなどして報酬を上げることも可能です。

エリア2022年7月31日まで(税込)2022年8月1日から(税込)
東京都715円600円
神奈川県715円600円
千葉県715円600円
埼玉県715円600円
沖縄県550円550円
上記以外の都道府県660円550円

距離料金はエリア別に4段階で設定されている

距離料金はエリア別に4段階で設定されている

距離料金は大きく下記2つのエリア別に設定されています。

  • 1都3県:東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県
  • 1都3県以外:沖縄県・その他の都道府県

また、1キロメートル~3キロメートル以上の4段階で距離料金が分かれているのも特徴です。旧料金体系同様に報酬が公表されているため、配達スケジュールの調整なども難しくはないでしょう。

ちなみに1都3県とそれ以外という報酬の違いは旧料金体系でも同様の仕組みとなっていました。一方で、エリアが統合された沖縄県は基本報酬が変わっておらず、距離料金が導入されたことによって稼ぎやすくなっています。

1都3県の距離料金は最高270円(税込)

東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の1都3県は最大270円(税込)の距離料金が加算されます。旧料金体系では距離に関わらず基本報酬が一律715円(税込)に設定されていました。このため2キロメートル以上の配達をおこなえば旧料金体系より獲得報酬が増えることになります。

3キロメートル以上の配達では距離料金が一律となりますが、出前館の業務委託配達員は拠点を中心としてオファーを受けるため3、4キロメートル以上の配達となる可能性は高くはないはずです。

店舗からお届け先の距離距離別委託料(税込)旧料金体系(税込)
1キロメートル未満600円(基本報酬)715円
1キロメートル以上~
2キロメートル未満
660円
(距離料金60円)
2キロメートル以上~
3キロメートル未満
750円
(距離料金150円)
3キロメートル以上870円
(距離料金270円)

1都3県以外の距離料金は最高220円(税込)

1都3県以外のエリアでは最大220円(税込)の距離料金が加算されます。1都3県より距離料金が低く設定されていますが、2キロメートル以上の配達で旧料金体系より稼げる仕組みとなっています。

また、沖縄県は新料金体系となってからも基本報酬が変更されていないため、長距離オーダーで報酬を稼ぎやすくなっているのが特徴です。

店舗からお届け先の距離距離別委託料(税込)旧料金体系(税込)
1キロメートル未満550円(基本報酬)沖縄県:550円
その他:660円
1キロメートル以上~
2キロメートル未満
600円
(距離料金50円)
2キロメートル以上~
3キロメートル未満
670円
(距離料金120円)
3キロメートル以上770円
(距離料金220円)

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距離料金に先立ってアプリもリニューアル

距離料金に先立ってアプリもリニューアル

報酬の改定に先立って、出前館の配達員向けアプリもリニューアルされました。出前館の新アプリでは主に下記のような変更点があります。

  • 登録エリアに関係なく、現在位置でオーダーを受諾
  • 早押し式が廃止され1件ずつのオーダー受託に(一部早押し)
  • 需要予測が一目でわかるヒートマップ機能搭載
  • ゴング機能が廃止され、店舗到着時の通知ボタンが追加
  • 配達件数や報酬をリアルタイムで閲覧可能
  • 意見収集フォームを追加しサポート機能を拡充

店舗に到着する10分~15分前に押すゴング機能の廃止、配達件数や報酬のリアルタイム閲覧など配達員にメリットのある変更が多いのが特徴です。また、エリア制限や早押し式の廃止など、配達員の報酬に関わる重要な変更点もあります。

稼働エリアの制限がなくなり働きやすくなった

配達員向け新アプリでは登録したエリアに関係なく現在位置でオーダーを受諾することができます。この仕組みにより出前館の配達エリア内ならこれまで以上に好きな場所、好きな時間で自由に働けるようになったのが特徴です。

旧アプリでは自身が登録した拠点を中心として配達をする仕組みとなっていました。登録拠点の変更や追加は可能でしたが、事前の申請が必要で反映されるまで最大2週間程度かかるなどデメリットが多かったといえます。拠点ごとに発行されるIDの切り替えなども廃止されたため、より柔軟に配達活動ができるようになったのが魅力です。特に1都3県など拠点が集中しているエリアでは、稼働エリアの制限がないことが大きなメリットとなるでしょう。

同時オファーも可能だが早押し式が継続

新アプリでは最適な配達員に1件ずつオファーが飛ぶ自動差配システムとなっており、最大2件まで同時待ちできます。オファーが届いた配達員は45秒以内に受諾または拒否を選択しなければなりません。また、同じような条件の配達員に複数のオファーが送信されるため、実質的な早押し式となっているのも特徴です。ただし、完全な早押し式となっていた旧アプリと比較すると、オファーは受けやすくなったといえます。

旧アプリでは登録拠点のエリア内の注文が一覧で表示され、そこから配達したい案件を取る早押し式となっていました。最大4件の配達待ちができるなどメリットもありましたが、慣れていないとオファーを取るのに時間がかかる仕組みとなっていたのです。配達員の需要が高まるエリアを見極めれば、配達初心者でもオファーを取りやすいのではないでしょうか。

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距離料金導入後でも安定して稼ぐコツ

距離料金導入後でも安定して稼ぐコツ

距離料金導入後は2キロメートル未満の配達報酬が引き下げられています。特に短距離の配達がメインだった配達員は、報酬改定の影響を受けやすいのではないでしょうか。

一方で報酬改定後も、出前館の公式ホームページで紹介されている「業界トップクラス」の単価は維持されています。また、基本報酬を倍増させるブーストは継続されていますし、新アプリの需要予測機能を活用するなど旧料金体系ではできなかった稼ぎ方も可能です。

エリアによっては長距離メインもおすすめ

新料金体系で重要となるのは、距離報酬が加算される長距離オーダーをいかにスムーズにこなすかではないでしょうか。2キロメートル未満の短距離オーダーが中心となると1日に獲得できる報酬が少なくなります。首都圏などオファーが途絶えないエリアであっても、長距離オーダーを狙っていくことが必要となるでしょう。

店舗から配達先の距離や報酬などはオファーが届いた段階でアプリから確認可能です。オファーを選ぶ余裕が出てきたら、アプリに表示される配達距離などにも気を配ってみるのがおすすめです。

配達車両はエリアによって選択する

配達車両はエリアによって選択する

出前館の業務委託配達員は下記3つの中から配達車両を選べます。

  • 自転車
  • 原付バイク(125cc以下)
  • 軽貨物車・バイク(125cc以上)

このうち2キロメートル以上の配達を中心とするなら、原付バイク(125cc以下)を選択するのがおすすめです。原付バイクであればエリアを問わず短時間での配達が可能となりますし、移動による体力の消耗を抑えることもできます。

自転車以外は任意保険証書に加えて運転免許証や自賠責保険証明書の提出も必要など自転車と比較すると手間が増えます。しかし、出前館を専業とする場合は安定した報酬獲得のため原付バイクや軽貨物車を検討してみるのがよいでしょう。

アプリからブースト情報や需要予測を確認

出前館のブーストは配達員アプリの「ブースト」情報や出前館から送られて来るメールから確認することができます。ブーストは拠点別に1.1倍・1.5倍・2.0倍など1時間ごとに細かく設定されています。ブーストは対象期間の前日までに確認できるため積極的に活用しましょう。

また、新アプリでは地図上で配達員の需要を確認できるヒートマップ機能が搭載されています。注文量が多く配達員が必要な場所は赤色、配達員が十分な場所は緑色と視覚的にわかりやすく表示されるのが特徴的です。ヒートマップを活用すれば、稼働エリアに慣れていなくても一定の報酬を稼げるはずです。

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距離料金導入後でも出前館の報酬は高水準で稼ぎやすい

距離料金導入後でも出前館の報酬は高水準で稼ぎやすい

距離料金(距離別委託料)が導入されてから、ほぼすべてのエリアで基本報酬は引き下げられています。一方で長距離オーダーの報酬は旧料金体系より上がっており、ブーストが継続されているのも見逃せません。ブーストの事前確認やヒートマップの活用で、旧料金体系以上の報酬を狙うこともできるはずです。

他社デリバリーサービス同様、出前館の報酬や配達員アプリは今後も定期的にアップデートされると思われます。新アプリの意見収集フォームは機能改修や改善に役立てられるとされているので、気になる点や要望があったら利用してみるとよいでしょう。


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