ウーバーイーツ配達員の副業収入は会社にばれる可能性が低いのが特徴です。
ウーバーイーツ配達員は業務委託契約を締結して個人事業主として働きます。雇用契約は発生せず、社会保険の加入義務もないため副業がばれるリスクが少ないのです。
一方で収入の申告や納税は自身で手続きする必要がありますし、税金が原因となり会社に副業がばれる可能性があります。
ここでは副業収入が会社にばれる原因と対策などをご紹介しています。
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目次
ウーバーイーツの収入が会社にばれない理由
ウーバーイーツの副業収入は下記のような理由で会社にばれる可能性が低いといえます。
- 雇用契約が発生しない
- 税金の支払いは自身でする
本業以外の収入源となる「副業」は直接雇用される以外にも様々な選択肢があります。近年はインターネットを利用した副業も盛んで雇用契約によらない働き方が増加しています。ウーバーイーツ配達員も直接雇用契約によらない働き方の1つです。配達員はウーバーイーツに登録して野外で働きますが、あくまで業務委託契約を締結した個人事業主となっているのが大きな特徴です。
ウーバーイーツは業務委託契約で個人事業主となる
ウーバーイーツの配達員は業務委託契約を締結して個人事業主として働くため、会社に副業がばれる可能性が低いといえます。
一般的に会社員やアルバイトの場合は企業と雇用契約を締結して働くことになります。2か所以上で雇用契約を締結し給与が発生すると2重雇用となり、本業の会社に住民税や保険料の支払い請求が通知されます。
一方、業務委託契約を締結した個人事業主は2重雇用とはならず、基本的に本業の会社に税金が請求されることはありません。副業をしているので厳密にいえば2重雇用(就職)となりますが、雇用契約が発生しないので本業の会社にばれにくいのです。
副業で20万円以下なら確定申告も不要
配達員活動で獲得した報酬は、副業で年間20万円以下なら確定申告も不要となります。
ウーバーイーツでは所得税などを差し引く源泉徴収をしていないため、自身で確定申告をして税金を納付する必要があります。確定申告はある程度手間もかかるため、本業への影響なども発生するでしょう。しかし、収入が年間20万円を超えないように調整すれば確定申告を避けることもできます。
ちなみに基準となっている20万円は売り上げから経費を差し引いた金額となります。ウーバーイーツ配達員は下記のようなものが経費にできます。
- 自転車やバイクの購入費・レンタル代金・維持費
- スマートフォンの通信費
- その他配達に必要なアイテム
プライベートと兼用するものは100%ではありませんが、一部経費として計上が可能です。確定申告で経費を計上する際は領収証などを必ず保管しておきましょう。
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副業の収入が会社にばれる主な原因と対策
ウーバーイーツの副業収入は下記のような原因で会社にばれる可能性があります。
- 確定申告の無申告や不備
- ふるさと納税の申告方法
- 税金の支払い忘れ
ウーバーイーツに限らず副業がばれる原因のほとんどは確定申告や納税が関わっています。一般的に会社員などの給与所得者は企業が所得の申告や納税をしています。一方のウーバーイーツ配達員は個人事業主となるため自身での確定申告が必要です。確定申告に不備があった場合などは会社にばれる危険性があるため、配達員として働く前に税金の知識を身に着ける必要があるでしょう。
無申告や不備はばれる可能性が高い
副業で20万円以上の収入がある場合は、確定申告の無申告や不備で会社にばれる可能性が高くなります。
国税庁のホームページでは「給与所得以外の所得が20万円を超えた場合に確定申告の必要性がある」としています。ウーバーイーツ配達員の所得が20万円を超えて確定申告をしなかった場合は所得税法上の脱税にあたります。脱税をすると税務調査によって本業の会社に収入の確認がされるなどして副業をしていることがばれてしまいます。意図しない確定申告の不備も会社に確認される可能性があるため注意しましょう。
また、確定申告をしていても徴収方法によっては会社に住民税が請求されます。会社に副業をばれないようにするためには、確定申告の際に住民税に関する事項で「自分で納付(普通徴収)」を選択しましょう。
ふるさと納税は上限寄付額に注意
ふるさと納税を利用すると副業の収入が会社にばれる可能性が高くなります。
全国の自治体に寄付ができるふるさと納税は実質自己負担額2,000円で税金の還付や控除が受けられ、返礼品も貰える魅力的な制度です。ただし、ふるさと納税が総所得金額の控除額を超えると、普通徴収から特別徴収へと切り替わる場合があります。
例えばふるさと納税の住民税(基本分)の控除は下記のように定められています。
控除の対象となるふるさと納税額は、総所得金額等の30%が上限
特別徴収は会社へ住民税の請求がされるため、意図せず会社に副業がばれる原因となるのです。普通徴収から特別徴収への切り替えは自治体によって判断が分かれますが、副業をばれないようにするならふるさと納税を利用しない方がよいでしょう。
住民税は期限までに自身で納付
住民税を期限までに納付しないと会社に通知が送られるため副業がばれてしまいます。たとえ自分で納付(普通徴収)を選択していても、期限までに納付しない場合は会社へ督促状(未納の通知)が送られる可能性があります。住民税の納税通知書は毎年6月に送付されますので必ず確認しておきましょう。
一方、所得税は会社への通知がされませんし、業務委託契約で加入義務のない社会保険から副業がばれる可能性は低いでしょう。ただし、所得税滞納による差し押さえや納税証明書の提出によって副業収入がばれる可能性はあります。リスクをできる限り抑えるためには特に納税に気を配る必要があるでしょう。
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税金以外でも副業が会社にばれるケースがある
税金以外でも副業が会社にばれるケースがあります。ウーバーイーツ配達員は会社員やアルバイトなどと比較するとコミュニケーションの機会は多くありません。配達員登録後はウーバーイーツのスタッフと直接会う必要はなく、サポートとの連絡もチャットや電話でおこないます。また、配達リクエストの待機中や配達中は基本1人ですし飲食店や従業員と接する機会も少ないのが特徴です。ただし、最低限とはいえコミュニケーションの機会がある以上、配達中に副業がばれる可能性をゼロにすることはできません。
配達中はもちろん飲食店や配達先にも注意
ウーバーイーツの配達員は基本的に最初に登録したエリアで働くことになります。配達するエリアは自由ですが、登録エリア(居住地域)を中心として配達するのが一般的ではないでしょうか。本業の会社と配達エリアが近い場合は、配達中に同僚や上司にばれる可能性が高くなります。同僚や上司に見られたのが一瞬であっても、確認をされれば副業を隠し通すのは難しいでしょう。
また、料理を受け取る飲食店や配達先で会社や取引先の人に出くわすことも考えられます。飲食店や配達先では少なからず会話をする必要があるため、容姿だけでなく声からばれてしまう可能性もあるのです。
配達中にばれるリスクを減らしたいなら、本業の会社から離れたエリアで配達をする必要があるでしょう。
ウーバーイーツはプロフィール写真が必須
ウーバーイーツに登録するにはプロフィール写真のアップロードが必須となっています。プロフィール写真は肩から上の顔全体を写す必要がありマスクやサングラスの着用は認められていません。
プロフィール写真は飲食店と注文客どちらもウーバーイーツのシステムやアプリから確認が可能です。安心・安全の取り組みの一環だと考えられますが、プロフィール写真を見ればどのような人物が配達しているかは一目瞭然です。配達中にマスクなどをしていてもプロフィール写真から副業がばれる可能性は高いといえます。
配達員のプロフィール写真を確認するかは注文客にもよりますが、リスクを減らしたいならやはり本業の会社から離れたエリアで配達した方がよいでしょう。
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副業が会社にばれると人間関係の悪化や懲戒処分のリスクもある
会社の就業規則には法的拘束力がありません。たとえ会社の就業規則で副業が禁止されていたとしても、それだけを理由に解雇などの処分はできないのです。ただし、就業規則に違反したことで会社内の人間関係が悪化するのは避けられないかもしれません。また、無断で副業をしており、本業に営業を及ぼしている場合は懲戒解雇などの処分が下される可能性もあります。
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事前に会社の規定を確認し可能なら報告する
本来禁止されている副業が会社にばれたとしても、即解雇となるケースは稀ではないでしょうか。就業規則に違反して副業をしている社員を発見したら、まず口頭で注意勧告をするのが基本的な流れとなるでしょう。
一方、副業が原因で遅刻や欠勤が増えた場合などは本業に影響があるとして懲戒解雇などの処分になる可能性もあります。たとえ処分が軽い場合でも、会社内の人間関係の悪化は避けられないはずです。事前に会社の規定を確認し可能なら相談や報告をするのが最善の選択ではないでしょうか。
確定申告の必要があるのに申告をしていなかった場合、加算税や延滞税が課され支払う税金が増えてしまいます。
- 無申告加算税:年率15%~20%(納付すべき税額から計算)
- 延滞税:最大で年率14.6%(定められた納付期日から日数に応じてかかる)
また、申告を意図的に隠蔽していた場合は納付すべき税額の35%となる重加算税も課せられます。加算税や延滞税が課せられれば、せっかくの副収入も無駄になってしまいます。会社にばれる以外のリスクもあるため、確定申告の必要がある場合は正しく手続きをしておきましょう。
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ウーバーイーツの収入はばれにくいが可能なら会社へ確認するのがおすすめ
雇用契約の発生する副業とは違い、ウーバーイーツ配達員の収入は本業の会社にばれにくいといえます。確定申告を正しく手続きし、自身で納税をすれば本業の会社にばれることはまずないでしょう。
一方、ばれるリスクを抑えたいなら税金の支払いだけでなく配達エリアにも気を配る必要があります。常にばれるリスクを気にしていれば事故の危険性が高まるだけでなく報酬への悪影響なども出てきます。副業としてウーバーイーツ配達員を考えているなら、まずは就業規則の確認や相談をしてみるのがおすすめです。
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