ウォルトの配達員は、基本報酬+距離料金の出来高歩合制で働きます。報酬は配達件数に比例して増加しますし、複数のインセンティブ(追加報酬)もあるので稼ぎやすいのが魅力です。業務委託契約を締結して個人事業主として働くため、時間に余裕が生まれやすいなどのメリットがあるのも見逃せません。本記事ではウォルト配達員の報酬体系や稼げる金額をはじめ、他社フードデリバリーサービスとの違いなどをご紹介していきます。
目次
ウォルトの報酬は基本料金+距離報酬で決まる
ウォルトの報酬のベースとなるのは基本料金+距離報酬の2つの要素です。基本料金は配達1件あたりで発生する固定制の報酬で、200円(税込)~1,000円(税込)となっています。一方の距離料金は移動した距離に応じて加算される変動制の報酬です。
基本料金と距離料金はエリアや曜日・時間帯や車両などによって細分化されているのが特徴です。変更も定期的におこなわれていますが、ここでは基本的な内容を確認しておきましょう。
基本料金はエリアや曜日・時間帯によって決められている
ウォルトの基本料金はエリアや曜日・時間帯によって決められており、200円(税込)~1,000円(税込)までの幅があります。2022年9月時点で基本料金が最高額となっているのはいわき・静岡・浜松の3つのエリアです。一方、基本料金が最低額となっているのは札幌の自転車配達のみとなっています。配達員の需要などによっても異なるため、単純に首都圏ほど基本料金が高いというわけではないようです。基本料金は定期的に変更されるため、配達員に応募する前には事前に確認しておくのがおすすめです。
エリア/車両 | 営業時間 | 基本料金 |
いわき・静岡・浜松 (全車両) | 終日 | 1,000円(税込) |
札幌(自転車) | 8:00~0:00 | 200円(税込) |
東京 | 8:00~24:00 | 自転車:370円(税込) 軽貨物・バイク:450円(税込) |
11:00~15:00 18:00~21:00 | 自転車:420円(税込) 軽貨物・バイク:520円(税込) |
距離料金は100メートルごとに10円(税込)追加
基本料金が固定制となっているのに対して、距離料金は100メートルごとに10円(税込)が追加される変動制となっています。距離料金は下記の2つの要素で構成されます。
- ピック料金: 現在位置から店舗までの距離
- ドロップ料金: 店舗から注文先までの距離
ドロップ料金は全国一律で100メートルごとに10円(税込)となりますが、都市によっては例外が設けられています。また、ピック料金は都市ごとに異なる料金設定となっているのも特徴的です。例えば基本料金でご紹介した札幌の場合は下記のような例外が適用されます。
ピック料金 | 最初の500メートル~1,500メートルまで100メートルごとに5円 1,500メートル~3,000メートルまで100メートルごとに10円 3,000メートル~5,000メートルまで100メートルごとに15円 ※最大5,000メートル500円まで |
ドロップ料金 | 最初の100メートル~4,000メートルまで 100メートルごとに10円 4,000メートル~6,000メートルまで100メートルごとに15円 6,000メートル~100メートルごとに20円 |
ブーストやウィークリーボーナスなどインセンティブも豊富
ウォルトには下記のようなインセンティブ(追加報酬)があります。
- ウォルトハント
- ブースト
- ウィークリーボーナス
- チップ(応援金)
指定された時間での配達など一定の条件を満たす事で受け取れるインセンティブは、ウォルトの報酬をアップさせるために重要な要素です。インセンティブを活用することで、短時間でも高額報酬を狙うことが可能となります。ウーバーイーツなどの他社デリバリーサービスとは異なる仕組みとなっているため、基本報酬・距離報酬と合わせて確認しておきましょう。
ピークタイムはウォルトハントの発生確率が高まる
配達員の需要が高まる際はウォルトハントと呼ばれる特別ボーナスが追加されることがあります。ウォルトハントの内容は一定しませんが、下記のように制限時間内での配達回数達成などが条件となります。
- 時間:当日8:00~13:59まで
- 8:00~8:59の間に計1配達で300円(税込)
- 9:00~10:59の間に計1配達で250円(税込)
- 11:00~13:59の間に計1配達で+300円(税込)、計3配達で+300円(税込)、計5配達で+400円(税込)
突発的に発生するため確実に参加できるわけではありませんが、基本的には配達員の需要が高まるピークタイムに発生するとされています。
ブーストで基本料金と距離料金がアップする
ウォルトにはウーバーイーツなどの「ブースト」に相当するインセンティブも提供されています。ブーストが発生すると、配達エリアの基本料金と距離料金がアップします。
- 時間:17:00~21:00
- 基本料金:400円(税込)→500円(税込)
- 距離料金:100メートル15円(税込)→100メートル20円(税込)
1件あたりで見ると決して高い金額とはいえませんが、配達回数が多ければそれだけ獲得報酬をアップできます。ウォルトハントやブーストは雨の日のランチタイムやディナータイムなど、配達員の需要が特に高まる際に発生しやすいようです。ブーストは事前に告知されるためアプリの告知を見逃さないようにしましょう。
配達件数に応じてウィークリーボーナスが発生
ウィークリーボーナスは1週間の配達件数に応じて発生するインセンティブです。ウォルトハントと同じく内容は一定しませんが、例えば下記のようなウィークリーボーナスがあります。
- 都市:大阪・埼玉
- 期間:9月19日~25日営業終了
- 内容:計30配達で2,400円(税込)、計40配達で+2,400円(税込)、計50配達で+3,950円(税込)
ウィークリーボーナスが10,000円(税込)以上となることも珍しくなく、配達回数によってはさらに高額な報酬を獲得可能です。ウィークリーボーナスを受け取るためにも、スムーズかつ丁寧な配達を心がけるのがおすすめです。
注文客によってはチップ(応援金)が貰えることも
ウォルトには注文客の任意によって支払われるチップ(応援金)制度も導入されています。チップに手数料とは設定されておらず、注文者が支払った金額を100%受け取ることができます。注文者用アプリでは注文確定前にしかチップを送れないため、どちらかといえば利用しにくい機能となっています。
ただし、SNSの口コミを見る限りでは、少額のチップを受け取ったというウォルト配達員は多いようです。長く配達員として活動すれば、チップを受け取ることでウォルトで稼げる機会は必ず出てくるでしょう。この他にも配達員に登録する際に招待コードを入力し、指定期間内の配達をおこなうことで追加報酬を獲得できる紹介インセンティブも提供されています。
ウォルトは高額時給が狙えてすぐに報酬が受け取れる
ウォルトの報酬はエリアや配達時間によって異なるのが特徴です。基本料金は200円(税込)~1,000円(税込)と幅があり、配達エリアによって時給に大きな差が生まれてしまいます。
一方、基本料金と距離料金は公表されているため、配達件数や目標金額を設定しやすいというメリットもあります。コンスタントに配達リクエストを受けることさえできれば、高額時給を狙うことも可能です。配達員の需要が高まる際に発生するインセンティブも活用すれば、安定して報酬を稼ぐことができるでしょう。
1時間あたりの報酬は1,000円(税込)~2,500円(税込)も可能
ウォルトの配達員は、1時間あたり1,000円(税込)~2,500円(税込)の報酬を稼ぐことが可能です。ウォルトの公式ホームページでは、収入モデルとして下記2つの例が紹介されています。
- 週2日・3時間・1時間あたり1,000円(税込)=1週間6,000円、1か月24,000円
- 週5日・7時間・1時間あたり2,500円(税込)=1週間52,500円、1か月210,000円
エリアや時間帯によって報酬が変わるため、実際に2,500円(税込)の時給とすることは難しいかもしれません。ただし、基本報酬が低いエリアであっても1時間に2~3件の配達で時給1,000円(税込)以上を狙えます。ウォルトハントやブーストなどを積極的に活用すれば、常に時給を1,000円(税込)以上とすることもできるのではないでしょうか。ちなみに配達回数に応じたボーナスもあるため、なるべく配達リクエストを多く受けることが高額報酬への近道です。
月2回の銀行振り込みなので報酬をすぐに受け取れる
ウォルトの報酬は下記のように月2回のスケジュールで振り込まれます。
- 毎月1日~15日に配達分:当月25日
- 毎月16日~31日に配達分:翌月10日
締め日から10日空いてしまいますが、月2回の報酬支払いで安心して働くことが可能です。専業はもちろん、副業として働いている場合でも金銭的な余裕が生まれやすいのは大きなメリットです。これまで獲得した報酬は配達パートナーアプリで表示できるので、振り込みが完了した際は念のため確認しておくとよいでしょう。なお業務委託配達員として働くため、振り込まれる報酬は税金控除前の金額となります。報酬から経費を差し引いた所得が一定額を超えると確定申告も必要となるため注意しましょう。
他社デリバリーサービスとは異なる仕組みがある
2022年9月時点でウォルトは24都道府県41エリアで利用することができます。首都圏を中心として展開していますが、ウーバーイーツなど47都道府県で利用できる他社デリバリーサービスと比較すると配達エリアは広くはありません。
居住エリアによっては、配達員として働けない可能性もある点には注意が必要です。一方で、時給の保障制度や同時配達での料金固定など、達員にとってメリットとなる仕組みもあります。配達中などのサポートも手厚いため、業務委託配達員として働きやすい環境が整っているといえます。
事前にシフト予約すれば最低時給1,000円(税込)~を保証
ウォルトの配達員は事前にシフトを予約することで最低時給保証を受けられます。アルバイトのように事前にシフトを予約して働くため、業務委託配達員の自由度はなくなってしまいます。しかし、代わりとして1時間あたり1,000円(税込)~の最低時給が保証されます。
シフト予約した時間帯で配達リクエストが少ない場合は、最低時給になるよう差額分が補填されます。報酬金額が最低時給を上回った場合は補填が発生しませんが、稼働時間に従えば通常時と同じように働くことが可能です。最低時給保証の金額はエリアによって異なっており、参加するためには必ず予約する必要があります。予約が殺到した場合は枠が埋まってしまうため、アプリで通知を受け取った後は早めに参加しましょう。
1件以上の同時配達でも基本料金は固定されている
ウォルトは1件以上の同時配達でも基本料金が固定されているため効率よく稼ぐことが可能です。例えばウーバーイーツの場合、同じレストランから2つ以上の商品をピックアップする同時配達は、受取り料金が減らされ1回の配達より報酬が少なくなってしまうことがあります。
一方のウォルトは、同じレストランで商品をピックアップしても固定料金は変わりません。また、20分以上の遅延ではウォルトのサポートが注文者へと連絡するため、大きなトラブルに発展しにくいのもメリットです。ウォルトでは一度に2件から4件程度の配達が重なることもあるとしています。配達に余裕が出てきたら、同時配達を受けることも検討してみましょう。
配達中はもちろん待機時間までカバーした補償制度がある
ウォルトでは自社に登録した配達員のために「配達パートナー保険サポートプログラム」を提供しています。このプログラムはアカウントが有効化されている配達パートナーに自動的に適用されるもので、配達中の事故やケガなどを保証するという内容です。配達パートナーの保険または相手方の保険に上乗せして支払われるものですが、傷害見舞金制度・賠償責任保険自動車保険という3つの内容が含まれています。他社デリバリーサービスと比較しても手厚い内容となっているため、安心して働くことができるでしょう。
補償内容 | 1.傷害見舞金制度 2.賠償責任保険(対人・対物) 3.自動車保険(対人・対物) ※配達パートナーの保険または相手方の保険に上乗せして支払い |
対象 | アカウントが有効化されている配達パートナー ※軽貨物・二輪バイク(126cc以上で自動車保険の対象となるには任意保険または任意共済の加入が必要 |
補償金額 (傷害見舞金制度) | 医療見舞金;最大100万円 入院見舞金:最大45万円(7,500円/日) 死亡見舞金:1,000万円 葬式費用・配偶者見舞金:最大100万円 後遺障害見舞金:最大1,000万円 |
補償金額 (賠償責任保険) | 自転車::3億円 |
軽自動車・バイク:3億円~無制限 |
報酬はエリアなどによっても異なるのでまずは登録してみるのがおすすめ
ウォルトの報酬は基本報酬+距離料金をベースに、複数のインセンティブを加えて算出されます。報酬は公表されているので、配達員に応募する前にどの程度稼げるかシミュレーションすることが可能です。また、最低時給保証やサポート体制など他社フードデリバリーサービスにはない特徴もウォルトのメリットとなります。
ただし、エリアや時間帯などによって報酬が異なるので、実際に働いてみないと分からない点も多いでしょう。ウォルトは業務委託契約を締結した個人事業主となるため、働く時間はもちろん辞めるタイミングなども自由に決めることができます。ウーバーイーツ配達員など他社フードデリバリーサービスやアルバイトと比較したいなら、一度登録して働いてみるのもおすすめです。